5月も下旬。あちこちでお花が彩り豊かに咲き誇っているのが見受けられます。
JBファームの農園ではブルーベリーの他にも植物を育てていますが、その中のひとつがバラです。
育て始めたのは一昨年の夏頃。日差しのきつい夏のホームセンターの園芸コーナーで売られていたローズオオサカとレヨンドソレイユ。割引セールされておりました。
「この子ら、鉢ごと水のつけてやればパーーっと元気になるんじゃない?」と購入してお持ち帰り。水をあげるとグングン元気に大きくなりました。
真っ赤で大輪のローズオオサカ。黒星病が出やすく、一輪咲かせると葉っぱをドバッと落としてしまうよう。
濃黄色で同じく大輪のレヨンドソレイユ。黄色い花系統の特徴なのか、蕾が多く色が薄めの葉っぱがたくさん出ます。
それがおもしろくなって、ホームセンターで元気のない子を見かけては回復を試すこと数鉢。中には甲斐なく枯れてしまう子もいましたが、手をかければかけるほど答えて綺麗に花を咲かせてくれるので、どんどんバラを育てることにハマっていきました。
昨年は2年目の夏。バラの鉢数は増え、猫たちを引きつれながらメンテナンスをしているときに思ったのが「防病・防虫剤は猫に悪影響なのでは?」ということ。
なるべく猫が家の中にいるときや離れているときに吹くようにしていましたが、薬剤を使わないで済むのであればそれがベストだよな、と考え、試してみたのが「ローズマリースプレー」。某映画の真似っこで、ハーブの防虫効果を期待したのですが全く虫には敵わず…。
バラの生命線の葉っぱを死守できず、去年はズタボロな姿になってしまいました。
数少ない葉っぱを保つことを優先した結果、勢いのあるシュートばかりが優勢になってしまいバランスの悪い不格好なバラに。
木に元気のあったアシュラムやレッドピノキオなどはたくさんの花を咲かせてくれましたが、秋バラまでを堪能できる子は少なかったです。
黄味の強いオレンジ色で大輪のアシュラム。圧倒的な美しさに驚かされました。
花弁数の多い中輪で房咲きのレッドピノキオ。赤黒い蕾がたくさんついている姿は、飴玉を抱え込んでいるようで蕾の時点でワクワクします。
さて、冬を超えて今年の春。
例年よりも多忙で寒い間にあまり手をかけられないまま芽吹く時期を迎えたバラたち。
なんとか鉢増しや土の入れ替えを済ませ、伸びてきたツルバラたちを誘引することはできました。
元気な葉っぱが見られたのも束の間、暴風の日が何日かあった後から、バラたちは弱ってしまった印象が。
体力回復を優先しようと、昨年伸びて間延びした印象になってしまった枝たちも思い切って剪定。バランスの悪い位置にある枝もどんどん伐採。
必死になってつけてくれた蕾も、木の状態によっては摘み取り、なるべく背の低い姿に。ツルバラの「頂芽優勢」の性質は、木立ち性のバラにも当てはまるのかもしれないと思ったのです。
そうして美容師さんごっこをしてバッサバッサと手を加えたところ、1週間程度で株元や幹の低い位置から新しいシュートや葉が出てきてくれました。
今年に1輪を咲かせてから葉っぱを落としてスカスカになってしまっていたローズオオサカ。思い切って剪定したところ株元からこんなに立派なシュートが!あまりきれいな樹形にはできていませんが、残った葉っぱを少しでも活かそうとした結果なので、このシュートの扱い方で今後また樹形がかわりそうです。
いやぁ、感無量ですね。
本来、この時期は花真っ盛りで、鮮やかな花が咲き誇ってくれてこそ「感無量」なのかもしれませんが、とにかく回復してる手応えを感じられたことが嬉しいのです。
まだまだ虫との戦いの時期ですし、病気にも注意が必要です。
今年は花もそこそこに、来年は立派な花を楽しめるといいなぁ、なんて、バラ最盛期に来年の期待をしてしまうのです。