現代においてお菓子はあくまで嗜好品の枠で捉えられます。
砂糖が希少な時代においては高級品。
成長期の子供にとっては一度の食事で取りきれない栄養を補給する食事。
では現代の大人にとっては「余計なもの」なのでしょうか。
確かに、三回の食事で十分なエネルギーは取れますし過剰分は不健康の元です。
高級なお菓子はありますがそれで権威を示すのは馴染みのない世界です。
私たち現代に生きる多くの大人にとって、お菓子はどういったものなのでしょう。
お菓子が必要な場面を考えると「お茶請け」「お茶会」「手土産」など、対人関係が発生するときに出てきます。
誠意や敬意などを表したり、会話の合間で情報を共有したり一緒に味わったりできます。
つまり、コミュニケーションに必要な道具なのです。
では一人では不要なものなのでしょうか。
自分のためにお菓子を用意する、という行為は自分自身のために欲しいものを用意することであり、自身をケアしていると言えます。
なので、これも自分自身と向き合ったコミュニケーションのひとつと言えるでしょう。
考えれば、お菓子の歴史は古代エジプト頃からあったとされています。
現代までの長い長い歳月の中でどれほどの人がお菓子を楽しみ文化を残してきたかを思えば、答えは自ずと「イエス」ということなのでしょう。
今日も、自身や知人、友人などのためにお菓子をいただいてみてはいかがでしょう。